逃げなきゃ! 僕のお尻使われちゃうっ!
状況を把握し、じたばたと体を捩ってなんとか逃れようとするが、がっちりと拘束された腕は外れない。
立ち上がったお兄さんが、僕の制服のボタンに手をのばす。
「やめて! やめてください!」
「かわいいなあ。見ろよ、手首なんてピンクだぜ。こりゃあ制服の下が楽しみだなっと」
僕の声は聞こえていないのか、手は一向に止まらない。
学ランのボタンが一つ一つ外されていく。
「この辺に学ランの高校はないし・・・横中か! 中○生のケツ穴は久しぶりだな。」
学ランのボタンを外し終えると、ごそごそと内ポケットを探る。
「ふんふん、横島○学2年4組 河村 守くんか。」
黒髪のお兄さんが、これはちょっと預かります。っと自分の服の内ポケットにしまった。
「あ、困ります! 返してください!」
怖い。
名前も住所も知られてしまった。
これから何をされるのか、この後どうなるのか・・・
実際の経験のないマモルは、少ない知識の中で想像し、怯えていた。
「ヒッ・・・何?」
急に、耳にヌルッとした感触がした。
「中○生かぁ・・ くんくん、未成熟ないいニオイ・・・」
フガフガとマモルの首筋に顔を埋め、頭を大きく揺すりながら、細っそりとした項を舐め回す。
いや・・・
「おい、オレのことも忘れんなよ?」
すっかり恐怖に竦んでしまったマモルだったが、急に近くから声がしたため、思わず顔を上げた。
すると、黒髪のお兄さんに顎を掴まれ、いつの間にか流れていた涙をべロッと舐め上げられた。
顔を反らそうとしても、しっかりと掴まれていて微動すらしない。
お兄さんは、顔中を舐め回されすっかり放心状態になったマモルの下唇に噛み付いた。
とっさに口と閉じようとしたが、僅かに早く舌が入り込んでくる。
「ふうっ・・んん! んんうっ・・・」
何? ヌルヌルして気持悪い・・・
始めての感触に、侵入物を追い出そうと、必死に舌で押し返そうをするが、逆に絡めとられ、激しく動き回る舌で、口の周りはべベタベタになってしまっている。
はあ、はあ、はあ、はあ・・・
男の口が離れるころには、酸欠のせいもあっただろうが、表情はぽーっとなり、抵抗すら忘れていた。
「うんうん、いいな。今日の子は最高だな」
「でしょ〜? もっと誉めてくれって言いたいとこだけど、早く中身も拝見しようよ」
「ひあっ」
学ランの下に着ていたT-シャツを乱暴にたくし上げられ、ひやっとした感触に思わず声をあげる。
「おお! やっぱり思ってた通りだ。見ろよ、えっろいピンクしてんぜ。」
やだ・・・ 裸なんか男同士でいつも見せあってるのに・・・