とりあえず2人でソファーに腰を下ろした。
癖の無い黒い髪。
年は19。・・らしい。
服装も、T-シャツにジーパンとすごくラフだ。
「えっと、・・じゃぁ・・・会話する?」
『良いけど、オレ自分のことはあんまり答えないよ?』
うん、そんな感じ。
「う〜ん、聞き出す!」
『意気込んでもダメ。』
て、手強い・・・
『ベッドで聞き出そうとか思うなよ?』
「・・・ベッドでメロメロにして聞き出そうとは思ってる。」
『ふ〜ん、・・・出来んの?』
意地悪く微笑まれて、何だかイケナイ気分にさせられる。
やべぇ、ドキドキする・・・
「で、ではさっそく・・///」
『結局飲んでねぇし。まぁ良いけど・・・』
クスッと笑って立ち上がるカズミくん。
身長は・・・
オレより結構低い。
『シャワーは・・・あんた浴びたしな。んじゃぁ、準備するから先行ってて。すぐ行くし・・』
「え?」
一緒にもう一回浴びるつもりだったけど、良いのかな・・?
『あんた良いにおいするし・・・それに、・・ぷッ、すぐシタいんだろ? くすくす・・すぐ戻るよ。』
うぅ、何か恥ずかしい///
「お、お手伝いしましょうか?」
ドキドキ・・・
『手伝いじゃなくてプレイだろ? あんたそっち系?』
「カズミくん限定ならそっち系でもバッチ来いだね。」
『っつーかオレがイヤだし。・・・ベッドで待ってろよ。』
なぜかニマニマしたまま動く気配が全くないノブヒロに、カズミは首を傾げる。
『聞こえた? ベッドで・・・「はッ! ゴメンゴメン! なんか興奮した。」・・・はぁ?』
たった一言で、いろんな事を想像してしまったノブヒロだったが、ブンブンと頭を振り回して覚醒する。
「早く戻って来てね〜!」
バッチン、とウインクすると、カズミくんはちょっと飽きれた顔。
めげずに大きく手を振って見送ると、カズミくんはフゥ、とため息をついてドアの向こうへ消えていった。
けど、そんなにイヤそうな表情じゃぁなかった。・・・よなぁ?