「でも草壁さんは・・・体毛と顔の脱毛は分かりますけど、逆に脇と陰毛周辺は広めに残すなんて・・・」
『え?』
「・・・彼氏のためっすか?」
『な・・・!』
クチュクチュとオイルを暖める様に揉み込んでいだお兄さんの手のひらが、ヒタッっと両脇腹にあてられる。
その手が、お兄さんの発言に思わず起こしかけたボクの上半身を、押さえ込むように上へと伸びてくる。
『あのッ・・』
「だったら、チ○ポの先と乳首はピンクのほうが喜ばれますよ? このクリームは色素沈着を溶かし出して、乳首を柔らかなピンク色にしてくれるんです。」
ピンク?
何?
どうしたの?
お兄さんは全く表情も変えずに、さも当たり前の作業のように会話もマッサージも続けている。
『あ、あの・・・ッ!』
「ああ、草壁さんの先っぽはピンクなので必要ないですね。」
え?
いきなりの、あまりの発言にこれ以上言葉が出ない。
確かに専用の紙パンツに履きかえたはずだ。
思わず首を起こして股間を見る。が、履いている。
あまりにも淡々と進められていくので、これも施術の一貫なのか?などと、あり得ない事も思ってしまうほどに混乱している。
「チ○ポ、使ってないんですか?お尻ばっかり?」
なッ・・・
言葉も出ない。
「普段は恥ずかしい皮で大事にしまってあるんですよね?」
怒っても良いような辱めに、何故だか力が入らない。
聞きまちがい・・?
でも、あんな露骨な言葉・・・
辱め?
冗談?
バカにされてる?
しかし、正直なところ、否定出来なかった。
テンぱりながらも、図星の上にあまりに露骨な表現をされ、ワタワタと意味も無く腕を動かす。
『変な事言わないでくださッ、離し、てッ・・・』
あまりの羞恥に、お兄さんの手を止めようと手を掴むが、何もなかったかのようにその手は止らず、脇下から胸筋の溝をなぞるように揉み込まれる。
『あんッ!』
体の脇を上下していた手が、親指に乳首を引っかけ、押し込むように揉み潰さた。
な、な・・・
お兄さんと目が合う。
「感じちゃったんですか? 草壁さんはかわいいですね・・・」
バッと起き上がり、お兄さんを避けるように台の上方へと逃げる。
『なんのつもりですか・・・?バカにするなら・・・辱めるのは止めて下さいッ!!』
グスッと涙目になりながらお兄さんを睨む。
お兄さんは表情も変えずにジリジリと近づいて来る。
『ヤッ、来んなッ・・・』
膝を丸め、両肩をしっかり抱える。
恥ずかしいことを言われた体をなんとか隠したかった。
手首がグッっと掴まれ、持ち上げられるように引きずられる。
『やッ、め・・・!』
うう・・・
また乳首見られちゃうッ・・・
恥ずかしくて、目をギュッと閉じた。
・・・ん・・?
が、何も起こらないし、何も言われなかった。
何で・・・?
ゆっくり目を開ける。
『ひィッ・・!!』
目の前に、にっこり微笑むお兄さんの顔があった。
ずっと見られてた・・・?
じわぁっと視界が滲む。
「この少しくすんだ乳首も、プリプリの乳首になりますよ?」
またそんなことッ・・・
顔があまりに近いので、お兄さんの視線が自分の乳首に向けられていることが、凄くよくわかった。