『ハハハ、めずらしいですよね・・・男なのに、エステに脱毛なんて。』
ローブの前を弛めながら、ベッドに横になる。
ココへ通うようになって何度目だろうか。
彼の担当に当たるのは初めてだった。
男性のエスエティシャンも珍しいな・・・
「そんなことも無いですよ? 最近は男も綺麗な方がモテますし。」
頭の位置の調整を気にしていると、柔らかく微笑みながらそのままでどうぞ。っと促してくれた。
ステキに気も利く・・・
『あ〜///最近の若い子は、細いし中性的というか、何食べたらあんな風になるんですかね。』
「ハハ、本当に。男らしい男がモテないなんて、どうかしてますよね。」
そう言って笑うお兄さんは、ステキで・・・
髭もカッコいいし、男臭すぎないガッチリした清潔感・・・
『ほんとですよね。・・・で、でも、・・・お兄さんはモテるでしょ?』
・・・正直、
タイプなんだけどな・・・
いつも担当は女性ばかりだったので、まさかの好みの担当に、変に意識してしまう。
「いやいや、そんな事ないですよ。でも草壁さんはそう思ってくれたのなら嬉しいです・・・」
え・・・?
「いえ、草壁さんも、柔らかくて、良い肌ですよ。」
うわ///
深い意味は無いんだろうけど、地味に嬉しい・・・
『わ、私はもう曲がり角ですけどね・・//』
「いえいえ、十分、魅力的ですよ。」
にっこりと微笑まれて、カーッと顔に熱が集まる。
『お世辞でも、ありがとうございます・・・』
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赤面、バレたかな・・・?
お世辞だと、セールストークと分かっていても・・・
なぜか無意識に腹筋を締めていた。
よく見られたいってか? ハハハ。