ニヤニヤと次の玩具に近づき、股に手をかけようとした時、ベシャッ!と後ろから大きな水音がした。
振り向き、視線をやると、トモキが崩れこんだように膝をついていた。
「なんだてめえ、手加減してやったんだ。立てねえってこたねえだろ。」
少し怒りを含んだようなため息をついたかと思えば、急にニヤニヤと顔を上げる。
「壁でも何でもつたって行きゃあ良いだろが。」
部屋にいた三人は怯える。
「丁度良いところに支えがあるじゃねえか。なあトウマ。」
トウマはターゲットが急に自分に移ったことに思わず動揺する。
「ほら、壁から生えてんじゃん、トウマのチン棒。」
トウマはハっと視線を落とす。
トモキの視線もソコに注がれている。
それは、しっかりと上を向き、先走りがタラタラと伝っていた。
「しっかり握ってタたせてもらえ。お互いにな。」
ぎゃはは、と下品な笑いが響く。
トモキを見下ろすと、申し訳なさそうに見上げていた。
逆らえない・・・
トウマも小さく頷く。
おずおずと手を伸ばし、そっと握り込めばトウマがピクッと反応する。
すがるように荒木を振り返るが、腕を組みニヤニヤと笑いながらこちらを見ているだけ。
あたりまえに諦めるしかない。
しかし力の抜けた体では、なかなか指に力が入らない。
せめて、と親指と人差し指で輪を作り、トウマの立派とはいえないピンクの亀頭に引っ掛けるように握り込む。
「ああんっ・・」
起き上がろうと体重をかけるが、ヌルヌルのチンポではチュルンッと滑って抜けてしまう。
トウマの反応に、ゴメンッと見上げると、顔を真っ赤にしたトウマの羞恥で滲んだ目と合う。
大丈夫、と微笑まれた気がする。
はやく済ませよう・・・
立ち上げるがよろける。
「乳首でも摘んで支えてもらえ。こいつのは人よりちょっぴり大きいから掴みやすいだろ。」
握れという意味。
またしてもぎゃはは、と下品に笑う。
そっと手をのばし、乳輪ごとそっと摘んだ。
膝に力を入れ、トウマに負担にならないようになんとか立ち上がる。
ほっとお互いにため息をつく。
「では、失礼します・・・」
振り返るとつまらなそうな荒木の表情が目に入る。
これ以上何も言われない内に、と慌てたように一歩踏み出す。
が、よろけた。
バランスのくずれた体は、とっさに縋っていた所に力が入る。
ギュッと掴むが、小さなそれは、支えることが出来ない。
乳輪を潰されるように握り込まれ、引き伸ばされる。
しかしそれは当たり前のように限界で、指の間からすり抜ける。
「ヒイッ・・・」
トウマがのけぞる。
乳輪が抜け、乳首だけが指に残る。
トモキは無意識に摘み引っ張る。
一瞬引き延ばされた乳首。
「んん・・・ふあああッ!」
ぐぐっと伸びきって、バチンッと戻る。
「あ・・・あ...」
小さく漏れるその声に、トモキは自分のしたことにハッとして、倒れ込んだままトウマを見上げる。
トウマは射精していた。
え・・・?
それは片膝を突いたトモキの顔にビュっビュッと降り注いだ。
「ぎゃははは! お前らサイコー!」
お?
腹を抱えて笑っていた荒木が急に静かになった。
頬がニヤっと上がる。
「お迎えだぜ?」
???
「トモキ、他の調教師との性的接触は禁止のはずですが?」
トモキの体が縮こまる。
振り向けない。
荒木から一方的な行為だった。
だがそんなことは関係ない。
お仕置きのためのルール。
トモキは首輪にリードを着けられ、引かれて行った。
「はあ、おもしれぇ余興だったな。」
あくまで余興。
残されたユウトとトウマは、まだ余興に過ぎなかった荒木の遊びが続くことに、閉じた目と開いた尿道から涙を流した。
続